【作図のヒント】 引いたとたんに消える寸法線の謎
「図形を描いたとたんに消えてしまう!」
中でもよく経験するのは;
「寸法線を引いたとたんに消えてしまう!
こんなとき、パニックに陥って、消えてしまう原因を考えようとせずに、何度も何度も描いてしまう人がいます。
寸法線が消えてしまう理由の多くは、「寸法」クラスが「非表示」になっていることです。
標準設定では、寸法線は、自動的に「寸法」クラスに割り当てられます。
このとき、「寸法」クラスが非表示になっていたら、どうなるでしょうか?
VectorWorksでは、いま描いている図形は、確定させた瞬間に、アクティブクラスに割り当てられます。アクティブクラスは必ず表示されているので、通常は、確定させた瞬間に見えなくなるということはありません。
ところが、アクティブクラスではないクラスに自動的に割り当てるように設定している場合があります。たとえば;
- 標準設定下の寸法線
- 割り当てクラスを設定してあるシンボル
だから、寸法線を引いている間は、必ず見えていますが、確定させた瞬間に「寸法」クラス割り当てられるので、もし「寸法」クラスを非表示にしていたら、確定させた瞬間(つまり、「寸法」クラスに割り当てられた瞬間)に、見えなくなってしまいます。
下のアニメーションは、寸法線が消えてしまうので、あせって何度も書き直している状態を示しています。「寸法」クラスを表示すると、寸法線がいっぱい出てきますね!
なお、寸法線が自動的に寸法クラスに入らないような設定も可能です。
「ファイル>書類設定>寸法>寸法を寸法クラスに作成する」のチェックをオフにするだけです。
割り当てクラスを設定してあるシンボルについても、同様の現象がおきるので、注意しましょう。
「描いたはずの図形が消える」ということはありえません。
描いたはずの図形が「消えた」のではなく、「見えない」かもしくは「描けていない」かどちらかです。
消えてしまったら、まずは、探すことからはじめましょう。(探してもなかったら、「描けていない」ということなので、あらたに描きましょう。)
他にも、消えてしまう理由はあります。ブログの他の記事を読んでくださいね。
今までのVECTORWORKS解説書にはなかった、より便利に速く図面を描くためのVectorworksの使い方を100コ紹介しています。