【一般】データをUSBメモリにおいたまま作業してはいけない
以下に記すのは、学校の教室など一定のセキュリティが確保されているパソコンで作業する場合について記しています。
現在、不特定多数が使うパソコンで作業する場合、USBメモリに個人データを保管するのが一般的でしょう。
しかし、データをUSBメモリにおいたまま作業するのは、好ましくありません。
データをUSBメモリにおいたまま作業するとは、たとえば以下のような使い方です。
- USBメモリに入っているデータのアイコンをダブルクリックして、直接データを開く。
- ファイル→開く で、USBメモリからデータを読みこむ。
- 作業中の保存時に、USBメモリに保存する。
作業は下記のように行いましょう。
- USBメモリは、メーカーや型番が異なるものを各1本(=合計2本)用意する。
- デスクトップに、自分の作業用フォルダを作成する。このとき、作業用フォルダの名称には、必ず、日付を入れる。
- 以前から継続した作業を行う場合は、USBメモリから、作業用フォルダに必要な全データをコピーする。
- パソコンから、USBメモリを取り外す!!!!!!!
- 作業中のデータは、すべて、この作業用フォルダから開いたり、保存したりする。
- 作業終了時に、デスクトップに作った自分の作業フォルダを1本目のUSBメモリにコピーする。
- デスクトップに作った自分の作業フォルダを2本目のUSBメモリに移動する。
※システムの設定次第では、デスクトップにフォルダを作成できない場合もあると思います。
その場合でも、可能なかぎり、パソコン本体にデータをおいて作業するようにしましょう。
留意してもらいたいのは
USBメモリは、データを「保管する」ための道具だ
ということ。
保存と、保管は、こんなふうに違います。
保存とは、ソフトで作っている内容を、データとしてパソコンに書き出すこと
保管とは、保存したデータを、大事にしまっておくこと
USBメモリに「保存」していたために生じた不幸なできごとの例
- ソフトを終了する前に、USBメモリを抜いてしまったため、データが破損した(よくあるできごと)
- パソコンに差しっぱなしにしていたので、蹴飛ばして壊してしまった(パソコンを床上に置いてある教室で起きやすい)
- USBメモリが自壊した(稀なできごと)
USBメモリに「保管中」に生じた不幸なできごとの例
- なくした
- 壊した
- 水没した
- USBメモリが自壊していた(稀なできごとですが、末尾の【補足】に書いたことが原因になる場合もあるので要注意)
【補足】
「USBメモリ は壊れない」という印象が一般的なようですが、実は、寿命があります。ハードウェア的な限界で、ある程度の回数以上の書き込みを行うとある時点で読み書きできなくなってしまいます。
このこともUSBメモリ上にデータを置いて作業するのが好ましくない理由のひとつです。
詳細はITやPC関連のHPでよく話題になっているので、そちらを探してみてくださいね。
保管用に使うのであれば、数年はもつはずです。私が所有するUSBメモリの現役最古参は7~8年くらい前のもので、ここ数年は非常勤で週1回教えている学校へのデータの持ち運びにしか使っていないので、使用頻度は高くないです。
ただし、昔のフロッピーディスク同様、価格低下に伴って壊れる割合が高くなっているような気もします。毎年60~80人の学生に授業用に新しいUSBメモリを買ってもらいますが、毎年のように、1~2本は壊れたり不具合が出たりしています。保証がきちんとしたものを薦めているので、学生たちが持参するのは有名メーカーの製品が多いですが、不具合の発生においてはメーカーによる差はほとんどありません。