【VectorScript】作業ウィンドウの背景を白黒切り替える1行スクリプト
画面の背景色が黒のCADで作られたデータをDXFなどの形でもらってVectorworksで開いたとき、Vectorworks標準の白い背景では、たいへんに見づらい配色になっていることがあります。そのようなときは背景を黒に切り替えればよいのですが、いったん黒に設定すると、次に起動したときも背景が黒のままになります。私は日常的にはほとんどやらない操作ですが、先日、たまたま頻繁にやらなければならない仕事が湧いてきたので、一行スクリプトを作ってみました。
SetPref(16,NOT(GetPref(16)));
【解説】
背景色の設定は「16」です。
デフォルト設定でインストールすると “C:/Program 0Files/VW20xx/VWHelp/Script Reference”(Windowsの場合、Macでも似たような場所にあるはず)に入っている ScriptFunctionReference.html を開いて当該機能を探すと、Appendix F – Preference Selectors の中に見つかります。
“SetPref(16,TRUE);”で黒い背景、”SetPref(16,FALSE);”で白い背景になるから、当初はそれぞれを別々に作ってパレットに2つ並べていましたが、美しくないので1つにまとめることにしました。
そのためには、スクリプト内で白黒切り替える必要があります。具体的には、スクリプト実行前後でTRUE / FALSEが逆になるように “TRUE”あるいは” FALSE” の部分をところを書き換えればOKです。
まず現在の状態を”GetPref(16)”で取得し、それと反対の状態にするために頭に”NOT”を付けた “NOT(GetPref(16))”を”TRUE/FALSE”の代わりに書けばOKだということになります。
なお、一行スクリプトの動かし方は、『VECTORWORKS ベストテクニック 100』でご覧ください。