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【作図のヒント】 シンボルの解除
検索キーワードに、「シンボル 解除」というのがあって、思い出しました。
昔のバージョンには、メニューの中に、「シンボル解除」がありました。
ところが、どのバージョンからか忘れましたが、なくなっています。
私も当初戸惑いましたが、なくなったのではなく、加工メニュー>変換 の中の、「グループに変換」 にまとめられているのです。
シンボル解除という言葉と、グループに変換という言葉は、直感的に頭の中でつながりませんから、明らかな改悪。
プログラマーから見たときに内部的な動作が同じだからひとまとめにしたのでしょうが、ユーザから見れば明らかに意味が異なる機能なので、メニューの中では別仕立てとすべきです。
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2018/4/28、かゆいところに手を届かせるための本が出版されました。
『Vectorworks ベストテクニック 100』
「今までのVECTORWORKS解説書にはなかった、より便利に速く図面を描くためのVectorworksの使い方を100コ紹介しています。」(解説文より抜粋)
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かなり古いですが、CADの基礎を知るためにはとても良い本です。
この本に書かれているようなことを知っておくと、困ったとき、解決の方向性を見つけやすくなりますよ。
【作図のヒント】 検索キーワードに対して、あえて辛口に! (その2)
このブログを訪問してくれた人の、検索キーワードに対して、(ベンダーさんに対しても) あえて辛口に!、の、その2。
思考力のないやつほど、「考えている」と口先で主張して、手を動かさない。
建築設計において「考える」とは、図面を書いたり、模型を作ったり、3Dモデルを作るという創造的な作業を行いながら、同時に目の前にある図面や模型やモデルに対して分析を加え、ただちに修正作業を行うというフィードバックをすること。
VectorWorks ; OS
たぶん、対応OSという意味だろう。
パッケージか添付ドキュメントのどこかに書いてある。
ただし、発売時点より後の対応情報は、エーアンドエーのHPを見るか、または電話で問い合わせることになる。
インターネットで検索する場合は、「エーアンドエー」と打ち込むべきであった。
PCや、ソフトを使うことは、
メーカーやベンダーの壮大な社会実験の
被験者(モルモット)にされているということに等しい。
そして、無傷で生還できる者はごくわずか!
文字 厚み
文字は図形ではないから、厚みはつかない。厚みがつく(=3Dにできる)のは、図形である。
つまり、厚みを付けるには、文字を図形化する必要がある。
そう考えて、メニューから方法を探せばよい。
これだけだと、一発でできるコマンドを探す馬鹿者がいるのでヒント。
文字の図形化→図形化された文字の3D化
図形化された文字は、すでに文字ではないので、ワープロのような文字編集はできない。
この意味が分からない人は、データの成り立ちについて学ぶべき。
縮尺 用紙に収まらないとき
用紙に収まる程度の規模に設計変更する。
という解決法もあるが、普通は下記のいずれかの方法をとる。
縮尺を変える。
用紙を大きくする。
垂れ壁
壁のZ方向のパラメータをいじる。
これで思い当たるものがなければ、3D-CADを断念するか、ゼロから学び直すべき。
直線ツールはどこにあるか
標準的な作業画面であれば、画面上にある。
2D図形をシンボル登録するには
シンボルの意味が分かっていないのではないかと推測する。
あらゆる図形に対して、登録方法は同一。
3D 壁面 テクスチュア 貼る
「3D壁面」とは何だろう?
壁ツールで描いた壁はそもそも3Dであり、VectorWorksではたんなる3Dより付加価値が大きいハイブリッド図形である。
また壁へのテクスチャ割り当てについて記していないRenderwork の教材はないのではないか?
教材や資料がなくても、試行錯誤すれば自ずと理解できることは多い。
その努力が上達への近道。教えて君に未来はない。
ずいぶん前、Semper を「ゼムパー」と表記するのが正しい主張する建築史学者がいた。m ; だから、ン、ではなく、ム、 が正しいという主張であった。たしかに、日本語の発音において、ン は通常は n であるが、p b という破裂音の前の ン は、自動的に m の音になるので、発音的にも「ゼンパー」と書くのが正しい。「ゼムパー」と書いたら、[zemupa-] と余計な母音 u が入ってしまうが、かの学者さんは日本語の表記どおり、u を入れて発音していた。
卒業設計 コンセプト
ハイエンド学生は、こんなキーワードで検索したりしないので、
いまこれを読んでいるキミは、残念ながら、ハイエンド学生ではない。
それを自覚した上で、こちらの記事を参照されたし。たぶん、気持ちが楽になる。
ともかく、「コンセプトを考える」という名目で、「言葉遊び」にふけるのは時間の無駄。
言葉は建築を生まない。建築が言葉を生む。
l’architecture parlante (C.N. Ledoux)
(英語で書けば、talking architecture あるいは speaking architecture となる)
だけど、最近は、l’architect parlante ばかりで、何も語っていない architecture が多いね。
【作図のヒント】 検索キーワードに対して、あえて辛口に!
このブログを訪問してくれた人の、検索キーワードに対して、(ベンダーさんに対しても) あえて辛口に!
検索キーワードから、訪問者の疑問を推測しただけなので、的を射ていないかも知れない。
まず、下記を言っておきたい。
マニュアルを読む前に、
質問しても、インターネット検索してもいけない。
「学生版なので、マニュアルがありません」
というマヌケがいるが、
マニュアルは、ヘルプメニューから開ける。
柱状体 色
色が着いた面図形は、柱状体にすると色が消える。
色が消えてしまうので、焦るが、レンダリングすると、ちゃんと色が見えるので心配なく。
選択するときは、辺の上でクリックしないといけない。
こういう仕様は、PCのパフォーマンスが低かった時代の名残ではないだろうか? けっこう不便である。
床図形は、色が残るので、必要に応じて使えるが、レンダリングすると、上面しかテクスチャが反映されない。
二兎を追えない仕様である。
屋根 作り方
マニュアルを読め。
この部分は、マニュアルの中で、出色の分かりやすさを誇る部分である。(つまり分かりにくい部分が多いということ>ベンダーさん)
一方、陸屋根は、このブログの当該記事を参照せよ。
陸屋根の作り方を探したキミは、かなりマヌケであることが分かるだろう。
複線 引き方
特別なやり方はない。普通に線を描くのと同じ。
壁を描きたいなら、壁ツールを使え。
部分拡大図
拡大部分を別途作図する必要があると勘違いしている人がいる。
12 以降のバージョンは、シートレイヤ、ビューポートを使う。
それ以前のバージョンは、レイヤリンクを使う。(不便だがしょうがない)
ただし、縮尺と表現精度のかねあいで、無価値な図面になるかもしれない。(意味分かる?)
立体的に円を書く
水平面でない面の上に、円を描くと言うことなら、3Dビューを切り替えて、円を描けばよい。
壁や窓ガラスに落書きするのと同じこと。
間取り図しか書いたことがない頭の中を3Dにせよ。
上手な光源設定
RWの結果は、物理的なシミュレーションに使えるものではなく、たんなるイメージ画である。
だから、「正直」にやらない。
こういうレンダリング結果が欲しい、ということから、光源の配置を考える。
たとえば、太陽は複数あってもよい。(外観の場合、複数あった方がきれいな絵ができる。)
他のバージョン 開けない
自分が使っているバージョンより、3~5つ前までのバージョンのファイルは開ける。
自分が使っているバージョンより、新しいバージョンのファイルは開けない。(不便だが、開発の時間軸を考えれば当然のこと。)
しかし、バージョンアップの都度、データ形式が変更されるのは、ユーザとしては嬉しくない。
バージョン 落とす 下げる (データ形式の話)
2012から10.5のように、かなり間が空いている場合は、直接は落とせない。
その間のバージョンを経由する必要がある。2つ3つ経由する必要があるかもしれない。
ただし、バージョンアップした場合、使用許諾条件上、旧バージョンは使えないので、旧バージョンを現役で使っている人に頼むしかない。だから、多くの人にとっては、現実的でないかもしれない。(新しいサポートシステムに加入すれば、2012以降は併存させられるようになったらしい。)
開発者殿に言いたい!
バージョンが揃わないと、円滑なコラボレーションができないとは、いったいどういうことだ?!
コラボレーションするのは、大事務所ばかりではないのだ !
2D 家具
自分で作る。
ライブラリになければ、四角形、円、多角形などなど組み合わせる。
ライブラリに適切な3Dモデルがあれば、上からの視点で見て、2Dの作図ツールでなぞったり、線分に変換、合成などなどの編集ツールを駆使する。
家具程度なら、なぞった方が早いことが多いかもしれない。
CADを使って横着したければ、
脳ミソをフル稼働させなければならない。
もちろん、CADにかぎったことではありません。
3D 使い方
エーアンドエー配布の学習教材、BIM教材、市販の教本などで、まずは出発してみないことには、どうにもならない。
引き違い窓
どこにあるか探しているということなら、
ライブラリの中身を全部覗いて、おおよその内容を把握しておくこと!
見つからなかったら、こういうCADの利用を諦めるべし。
学習教材
OASIS加盟校は、新庄さんと私の共著『CADリテラシー演習』をどうぞ。
でも、よい指導者に恵まれることが重要。
よい指導者に恵まれたら、教材は何でもよい。
よい指導者は、全国に、数人以上は存在することが確認されている。
VectorWorksにかぎらず、パワーユーザーが良い指導者であるとはかぎらない。
レイヤリンク
残念であり、悔しいことだが、バージョンアップして、
「ビューを統合」(少し前までは「レイヤスタック」)機能がついたバージョン、
を、使うのが望ましい。
古いバージョンがほしい
切実な願いである場合もあるが、普通には売っていない。
店に、不良在庫が残っていれば買えるだろう。
オークションには要注意。
使用許諾条件から、使えない場合がある。また、私は以前、盗まれたソフトがオークションにかけられたことがある。
検索キーワードを眺めていると、怒りがこみあげてくるのです!
検索キーワードは、もっといろいろある。
思わず吹き出したくなるのもあって、リストを見るのは、けっこう面白い。
しかし、マニュアルを読んでいないだろうと思わせるものも多い。
私の、VectorWorksでないブログの方も、説明書やマニュアルを読んでいないと思われる検索キーワードで尋ねてくる人が多い。
「これはユーザだけに責任があるのか?」 という怒り。
【2D製図】 極力、「線を引かない」のがコツ
——————————— iBook用に再編集中 ———————————
「CADなのに、線を引かないとは、どういうことだろう_」と、疑問に思う人も多いでしょう。
VectorWorks の 2D は、とにかく、面図形の扱いやすさという点で、匹敵するCADはないくらい優れていて、使い勝手もたいへん良いです。2DCADからVectorWorksに映ってきた人は、習慣で、線をひっぱろうとするけれど、それはペケ。頭を切り換えて、面図形を使う習慣を身につけるとよいでしょう。