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【作図のヒント】壁結合で壁を描く
壁をひとつひとつ描くより、壁結合を使った方が手っ取り早いことがあります。
下のアニメーションの中では、複製は Ctrl+クリック、Ctrl+ドラッグで、回転は Ctrl+L で行っています。
スナップしながらぴたっと描かなくても、壁結合ツールでぴたっと合わせられるので、楽ちんですよ。
※2018/6/22 図解を加えた説明を末尾に追加しました。
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今までのVECTORWORKS解説書にはなかった、より便利に速く図面を描くためのVectorworksの使い方を100コ紹介しています。
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① 最初の1枚を描きます。
② Ctrl+クリックで同一に複製し、Ctrl+Lで90度回転し、ドラッグして位置を決めます(寸法が決まっている場合は、TABを押して数値を入力してください。(環境設定でCtrl+クリックで同一に複製をオンにしておく必要があります。)
↓画像は3枚
③ ①の壁をCtrl+ドラッグで移動複製します。寸法が決まっている場合は、TABを押して直接①の壁との間隔を数値入力します。
↓画像は2枚
⑤ 壁結合の「隅結合モード」でL型につないでクランク状にします。
↓画像は6枚
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VectorWorksは線の扱いに多少手間取ります。ここで紹介した方法は、線(補助線)を引かずに位置決めしながら壁を描く方法です。また、CAD一般について言えることですが、ひとつひとつ新しく描きながら作図するより、この例で示したように、すでに描いた図形の編集操作(複製、移動、変形など)を使って作図する方法に慣れた方が効率的な場合が多いので、このような方法を積極的に使ってみてください。
【壁】 壁の一部が切れて見える (特に古いバージョンの場合)
壁をじっくり見ると、左図のように、線が途切れていることがあります。
作図中はあまり気にする必要はありませんが、最終的に図面表現を仕上げていく段階では、処理しておきたくなります。
こうなる原因は、壁を結合した後で、壁を削除したり、移動した場合が大半です。
このような時は、「壁復元」ツール(古いバージョンでは「壁切り離し」)で処理できます。
★VectorWorks12以降のバージョンでは、壁の結合状態を維持できるようになっていて、2010ではかなり洗練されてきているので、上記のような問題は生じにくくなっています。
【壁】シンボルの「壁への挿入」のオン/オフ
壁際に置く家具や設備は、そのままだと「壁に挿入」されてしまって、おかしなことになります。
そこで、モードバーの「壁への挿入のON/OFF」切替アイコンをクリックして、壁に挿入されないようにしておきます。
壁への挿入のON/OFFの切り替えは、うっかり忘れやすい操作で、次に壁に窓やドアを挿入しようとして、「どうしても挿入できない!!」とパニックに陥ることがあります。
なるべく、ここで頭に入れておいてください。
【壁】壁のTIPS(テクスチャ設定とレンダリング、曲面壁の考え方)
——————————— iBook用に再編集中 ———————————
壁を描くとき、描く向きによって、その後の扱いが変わります。