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Archive for the ‘2D製図’ Category

【2D製図】 極力、「線を引かない」のがコツ

——————————— iBook用に再編集中 ———————————

「CADなのに、線を引かないとは、どういうことだろう_」と、疑問に思う人も多いでしょう。

VectorWorks の 2D は、とにかく、面図形の扱いやすさという点で、匹敵するCADはないくらい優れていて、使い勝手もたいへん良いです。2DCADからVectorWorksに映ってきた人は、習慣で、線をひっぱろうとするけれど、それはペケ。頭を切り換えて、面図形を使う習慣を身につけるとよいでしょう。

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カテゴリー:2D製図, 作図のヒント

【作図のヒント】 JW_CADで補助線を使うようなやり方をしたい

JW_CADの補助線はたいへん便利です。

この機能を考えた人は、製図のやり方をよく心得ているなぁ、と感心します。

VectorWorks は製図CADではないので、JW_CAD の補助線のような機能はありません。

もし、JW_CAD の補助線のような方法を使いたい場合は、、、、

補助線のためのクラスを作成する

このとき、グラフィック属性を必ず設定するように

あとは、印刷時に、このクラスを非表示にすれば、JW_CADの補助線っぽい感じになります。

デザインレイヤを印刷する場合は、補助線クラスを表示しない登録画面を作っておくと便利。

シートレイヤを印刷するときは、ビューポートのクラス設定で切り替えればOK。

【2D製図】 VectorWorksで2D製図をする・ (3) 縮尺の設定

紙に手で描くときは、かならず縮尺の設定を行います。

CADの場合はどうなんでしょう?

CADは、縮尺がいくつであろうが、入力するときには、実寸(実物大の寸法)を使います。

ここで、手書きを学んだ後のCAD初心者がしばしば犯す間違いがあります。

たとえばこんな感じ。

縮尺を 1/100 に設定した。

800 mm × 800 mm の角柱を描きたい。

800/100 = 8 だから、8 mm × 8mm の四角形として入力した。

これは ダメ!なのですが、何が間違っているか、分かりますか?

上記のように、CADは実寸で入力します。

実寸で入力するということは、

800 mm × 800 mm の角柱は、800 mm × 800 mm の四角形として入力する。

が正解です。

コンピュータ=計算機

コンピュータは何も考えません。

ただ、与えられた計算をこなすのみです。

でも、複雑な計算は、人間より、速く、正確に行います。

そう、計算はコンピュータに任せましょう。

1/100 だからといって、わざわざ 1/100 にした値を入力しなくてよいのです。

だから、CADは、1/141421356 なんて怪しげな縮尺でも、へっちゃらなんです。

あくまでも原則的なの話!
実際には、計算の有効桁数があるので、誤差が生じます。
問題は、どの程度の誤差が許容されるか、ということ。

さて、

そうであれば、CADで入力するのに、何で、縮尺を考えるの?

と思った人は、偉い!

CADでは、縮尺はどんな意味をもつのでしょうか?

今は、以下のように単純な理解をして、作図に先立って、縮尺を設定する必要があることを身につけてください。

物理的に大きさに限界がある用紙に、描く内容が収まるようにするためには、どうすればよいか?

全体をある一定の縮小率で縮めらなければ、用紙におさまらない。

だから、縮尺を設定しておく。

それでは、自分が描こうとしている内容に合わせて、縮尺を設定してください。

また、用紙サイズの変更が必要になる場合もあるので、臨機応変に。

【注意】

実は、縮尺を、上記のように単純化した理解だけですませるのは、よろしくありません。

縮尺と表現は密接に結びついています。

表現は、見る人に与える情報内容に影響します。

このことは、たくさん図面を描いていくうちに身についていきます。

カテゴリー:2D製図

【2D製図】 VectorWorksで2D製図をする・ (4) 製図

さて、いよいよ製図に取りかかります。

2D製図に閉ざしてしまえば、使う機能はごくわずかでOKです。

製図するための最低限必要のツールや操作をピックアップしてみましょう。

● 最低限のツール

  1. 直線 (手描きの、定規+鉛筆 に相当)
  2. 円弧 (手描きの、コンパス に相当)
  3. 文字

● 必要最低限の編集操作

  1. 移動
  2. 複写
  3. 削除
  4. 変形

● 必要最低限の作図操作

  1. スナップのさせ方
  2. マウスのドラッグとクリック

慣れないうちは、上記のような、ごくわずかな知識とスキルで製図をしてもかまいませんが、そのままでいると、CADを使うからこその醍醐味を感じられませんし、なぜCADを使うのかということが分からずに終わってしまうでしょう。

CADの醍醐味を感じたり、CADを使って良かったと思ったりするためには、もっと多くの機能を学び、使い分けられるようになることが必須です。

「せっかくCADを学んだのに、いざ設計しようとCADを起動したけれど手も足も出ない…… 」

よくあることです。

CADでトレースするスキルを身につけたからと言って、CADで設計ができるようになる訳ではありません。

カテゴリー:2D製図

【2D製図】 壁と柱の包絡処理

RCラーメン構造など、壁と柱がつながっている場合があるので、図面も柱と壁がつながっているように表現します。

その場合の作図法を説明しましょう。

  1. 環境設定の「壁の自動結合」をオンにしておく。
  2. 柱サイズの四角形(など)を描いて、「柱」図形に変換する。(2D製図の場合、高さは0でよい。)
  3. 図形スナップをオンにして、柱と柱の間に、壁ツールで壁を描く。
    ※ダブル線で壁を描いてはだめ。
    ※2D製図の場合、壁の高さは0でよい。
  4. そうすると、原則的に、壁と柱がつながった表現になる。
  5. うまくいかなかったら、「壁結合ツール」で結合する。

壁と壁の結合処理は、別記事にも記載しているので、適宜参照してください

アニメーションは、中央左側がうまく結合できなかったので、壁結合ツール(T字結合)で結合させた様子を示しています。

壁と柱の包絡1

※左側の壁を描いた後、通り芯が消えてしまっています。
これは、通り芯が壁の下に隠れただけであって、消えた訳ではありません。
壁を最背面に送ったり、壁の塗りカラーをなしにすると、ちゃんと見えるようになりますから、
「消えてしまった!」とパニックならないように。

  • JW_CADでは、四角形とダブル線を包絡処理できます。
  • VectorWorksではできません。壁と柱を包絡処理します。(もちろん、壁と壁もOK)。

不便な気がしますけれど、なぜなのでしょう。

ここで、実際の建物を考えてみましょう。

実際の建物で、「線と線がくっつく」ことはありません。強いて言えば、配線工事??

図面上での表現として「線と線がくっいている」だけであって、建物では「壁と柱がくっついている」わけです。

VectorWorksなどBIMソフトでは、画面上ではたんなる図形に見えていても、ソフト側が、画面上の図形(オブジェクト)を、これは柱、あれは壁、、、、というふうに実際の建物に結びつけて認識しているので、四角形とダブル線ではなく、柱と壁にしておかないと、くっつかないのです。

BIMは本来3Dですから、人間の目には、2D製図専用のCADで描いた図形と同じに見えたとしても、ソフトが内部で行っている処理内容は大きく異なるのです。

VectorWorksで2D製図だけを行う場合でも、こういう感覚に慣れていくことが大切です。

2D製図目的だけでVectorWorksなどのBIMを使うと、ときどきこういうまどろっこしい感じがする操作が必要となります。それを乗り越えたところに、VectorWorksなどBIMの醍醐味があるのですが、それを実感するには、製図の知識ではなく、設計や建築に関する知識が不可欠です。

そして、製図で楽をしたいのか、設計で楽をしたいのか、そのスタンスによっても使うべきCADは異ってくるのです。

カテゴリー:2D製図

【2D製図】 VectorWorksで2D製図をする・ (4) 作図・仕上げ線や見え掛かり線

仕上げ線や見え掛かり線は、何らかの建築エレメントを示すためのものです。

VectorWorksを始め、BIMソフトの場合、建築エレメントは、すべて「それが何であるか分かるようなオブジェクト」としてデータを作るので、たんに「線分」として表現することはありません(←あくまでも原則的には、ということ)。

たとえば、見え掛かり線として、四角いテーブル家具を描いたとします。製図ではたんに四角形です。

VectorWorks など BIMソフト の場合は、テーブルという立体形状を配置して、たとえば平面図においては、四角いテーブルを上から見たときに見える形=「四角形」が表示される、ということになります。

つまり、オブジェクトを配置すれば、視点(平面、断面、立面、、、)に合わせて、適切な形状を自動的に表示してくれるので、見え掛かり線を描くという意識はあまり重要ではなくなります。

さて、ここでは、たんに2D製図に限定した話なので、

まず、仕上げ線や見え掛かり線のクラスをアクティブにしてから、、

方法は、基本的な作図ツールをつかって、然るべきのような形を然るべき位置に配置できるように、描くだけ。

    • CADなので、最初から、然るべき形に描かずに、だいたいの形を描いてから、然るべき形になるように変形しても大丈夫です。
    • CADなので、最初から、然るべき位置に描かずに、画面の中の図形が混み合っていない場所に描いてから、然るべき位置に移動しても大丈夫です。
    • 最初から、然るべき形を然るべき位置に描かなければならない、ということはありません。
    • 最終的に、然るべき形が然るべき位置に描かれている、ということで十分です。

重要なのは、そのときの状況に合わせた手順を判断できるかどうか。

この点について柔軟になっておかないと、手間が増えたり、ミスを増やしたりする恐れがあります。

手描きと違って、CADの製図は「行ったり来たりできる」ということを身につけましょう。

カテゴリー:2D製図

【2D製図】 VectorWorksで2D製図をする・ (4) 作図・窓

窓にはいろいろな種類があって、表現を変えることによって、どんな窓か分かるようにします。

ここでは、たんに基本練習をするために、引き違い窓の簡易な描き方を説明します。

ドアの説明にも書きましたが、窓もドアと同様、「窓を描く」のではなく、「壁に窓のオブジェクトを挿入する」という考え方なので、「設計」としては、以下に説明するような描き方をしてはいけません。

( 「設計」 と 「製図」 は異なるものなんです。)

窓にかぎらず、縮尺によって、どの程度まで細かく描くかが変わります。

ここでは、1/100 程度の縮尺の引き違い窓の描き方を説明します。

【手順】

2D的な窓の描き方

1.ダブル線で窓枠を描く

2.中心に縦線を描き、データパレットで長くする。
このとき、中心固定にしておくこと。
※この線は、「引き違い窓」であることを示す線です。

3. 少し太い線で、窓の片側を描く。手順としては、柱の左中から水平に、中央の縦線より少し長めに線を引き、Shift+↑(ナッジ機能)で少し上にずらす。

4.中心の縦線の中点を回転中心として、180度回転コピー。

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回転については、『CADリテラシー演習』 ドリル 119 を参照のこと

 

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