【作図のヒント】 位置決めには面図形も使えます

手書きの図面は、補助線を引いて位置を決め、不要になった補助線を消しゴムで削除しながら作図します。Vectorworksでも同様の方法で位置決めできますが、補助線ではなく、補助図形(面図形である四角形や円など)を使いましょう。最大の理由は、面図形と線は、書く手間に差がない一方で、面図形は線よりも選択・スナップなどが楽だから、位置決めするのも、後から削除するのも楽なのです。

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以下に使いからの例を示します。

  • ここでは、補助図形を使ってテーブルセットを3000mm右にコピーしてみましょう。アクティブクラスは何でもかまいません。コピー元の図形の基準となる点をスナップして、幅3000mm(高さは任意)の四角形を描きます。

3-7-1.png

  • コピー元の図形の基準点をスナップして、Ctrlを押しながらドラッグし、③で書いた四角形の右上にスナップさせます。

3-7-2.png

  • 上の手順で描いた補助図形を使う必要がない場合は、補助図形(今回は四角形)を削除します。もし同じ補助図形を今後も使う可能性があれば、残しておきます。※残す場合が多ければ、あらかじめ補助図形のためのクラスを作っておいて、上記の作業とに、データパレットから補助図形のクラスを「補助図形のクラス」に変更します。

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ひとつひとつの補助図形へのクラスの割り当て方については、これが絶対に良い、こうでなければいけないという決まりごとはないので、クラスの一般的な考え方「図形の意味合いが異なる場合は異なるクラスに入れるのがよい」に従えば十分です。手順④に描いたように、この後も使う可能性の有無で考えましょう。

【重要】このTIPSと同じ操作は、他の手順(たとえば同位置複製+数値移動、ポイント間複製)でも可能です。このような場合に考えてほしいのは、操作のステップ数を少なくしたり、自分が使うコマンドを絞り込むことによって、総合的な作業時間を短縮することです。ここで示した方法を使うと、右手、左手の動きをかなり低減できます。来る日も来る日も何百、何千回とあっちこっちに手を動かし続けたときに、少しでも身体に負担が少ない方法を身につけることはとても大切です。

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Vectorworksベストテクニック100表紙『VECTORWORKS ベストテクニック 100』

今までのVECTORWORKS解説書にはなかった、より便利に速く図面を描くためのVectorworksの使い方を100コ紹介しています。

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【Oops!】 Vectorworksのバージョン違いが原因でデータを開けない場合、、、

9-10-R1.png

Vectorworksはバージョンアップの度にデータ形式が変更され、新しいバージョンで作ったファイルは古いバージョンでは開けません。また、バージョンが変わっても拡張子のvwxは共通なので(※12.5より前はmcd)、右図のように自分が使っているバージョンのVectorworksファイルアイコンで表示されます。何の疑いもなくファイルアイコンをダブルクリックして開こうとするとエラーメッセージが表示されて開けない場合があります。

上の図はVectorworks 2008、2017それぞれで作成したファイルをVectorworks 2008がインストールされたPCで見ている状態で、どちらも同じ絵柄のアイコンになっているのが分かります(Vectorworksがバージョンアップしても、拡張子vwxは変わらないのでOS側からは見ると違いが分からない)。

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Vectorworks 2008 で 2017 のデータを開こうとした場合は、最初に次のようなエラーメッセージが表示されます。

9-10-1.png

表示の通り「古いバージョン」つまり自分が使っているバージョンより前のバージョンで作成されていた場合はOKをクリックすれば開けますが、自分が使っているバージョンより新しいバージョンのVectorworksで作成されたいた場合は、次のメッセージが出てVectorworksが終了してしまいます。

9-10-2.png

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このような場合にはどうすればよいでしょうか?

【自分のPCで開けない場合】

残念ながら、自力解決は無理です。相手と同じバージョンを入手するか、データ作成者に以下の方法で自分が使用するバージョンに下げてもらうかどちらかです。

【データを渡した相手のPCで開けない場合】

  • 相手のVectorworksのバージョンを教えてもらいます。(さすがに自分が使うバージョンが分からないという人はいないでしょう。)
  • 「ファイル>取り出し」で、相手のバージョン形式で取り出します。しかし、ある一定の古さのバージョンまでしか取り出せないので、相手と自分の間で大きなバージョン差がある場合は取り出せません。そのようなときは、相手と自分の中間に位置するバージョンを使っている人を探して、その人を経由してバージョンダウンすることになります。(たとえば、2017→2013→2009など)

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複数人でのコラボレーションでは、全員が同一バージョンを使っているとはかぎりません。そのようなときは、最下位バージョンを標準としてデータをやり取りしてください。

ただし新バージョンに付加された新しい機能で作った部分が欠落したり、おかしくなったりする場合もあります。こういう場合は、メンバー内の最下位バージョンがもつ機能だけを使うか、全員のバージョンを揃えるか、どちらかしか方法はありません。

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上記のような次第で、残念ながらバラ色の解決法はありません。

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『Vectorworks ベストテクニック 100』発刊

Vectorworksベストテクニック100表紙2018/4/28に、エクスナレッジから『Vectorworks ベストテクニック 100』が出版されます。

30年近くにわたるノウハウをベースにした、Vectorworksを上手に使い回しながら初級者から中級ユーザに進むためのTIPS的テクニックを集めた本です。たぶん?、きっと?、絶対に?、、、、目から鱗が落ちるようなテクニックが見つかると思います。これらを身につければ、操作スピードがかなり向上するはずです。

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いわゆる学習テキストは、必然的に著者の設計に対する考え方や姿勢が反映しますが、この本では、考え方や姿勢を削ぎ落としたときに残る合理的・効率的な操作方法を紹介しています(そのつもりです)。誰にとっても有用であろうことを考えながら著しました。

ところで、この本には書いていませんが、設計の考え方や姿勢に対するTIPS的なネタもたくさんあります。セミナーではそれらをお話ししたりしていますが、いつか、本を書けたら良いと思っています。

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【一般】 コメントについてのお願い

このブログの記事にコメントするには、WordPressのアカウントが必要なので幸いとコメントはほぼゼロですが、最近、「○○××についてご教示ください」と書いたコメントが入りました。

その日のうちに(=24時間以内に)私にできるアドバイスを返信しましたが、一週間以上経ってもなしのつぶてです。その人物の文章は丁寧で好感がもてるものではありましたが、「ご教示ください」と自ら書いておきながら、返信に対して何もコメントしないというのは無礼きわまる行為だと思います。

コメント者はそういう質問をしたこと自体を忘れているのかもしれません。とにかく、こういうことが起きるのはインターネットではやむをえないことは承知していますが、気持ちの良いことではないので、今後は、質問に対する回答は書かずに、この記事のURLを教えることにしようかと思います。

ということで、質問がある人は、教えてgoo、OKWaveなどのそういうオンライン質疑応答システムを使ってください。といっても、これらには無責任な回答を書く人がいるようなので、しっかりとした回答を得たければ、VectorWorksのユーザークラブを使うのがよいと思います。

公開での質疑応答も質問者と回答者の間に閉ざしたコミュニケーションという認識でいる質問者が多いようですが、自分が質問して、誰かに回答してもらうことが、今後、同じ疑問をもった人の役に立つかもしれないという意識をもっていない人はダメな人だと私は思います。私がコメントに返信するのも、当事者宛てだけではなく将来の誰かの役に立つかもしれないという気持ちがあるからです。

 

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【一般】 VectorWorksの中古

「VectorWorks 中古」というキーワードでこのブログに到達する人が少なからずいるので、書いてみます。

ソフトの購入というのは、ソフトが入っているCDやDVDなどの物体を買うことではなく、ソフトの使用権を手に入れることです。VectorWorksにかぎらず、ほとんどのソフトには1本1本、番号が振られていて、その番号と使用者をソフトメーカーに登録することによって、そのソフトが使えるようになります。

上記を前提に考えてみましょう。

もし、あなたがソフトが入っているCDやDVDの中古を買ったとします。中古なので、あなたが手に入れる前に、他の所有者がいたはずです。その所有者がすでにソフトを登録していたら、あなたは登録できません。「登録できない=使えない(使ってはいけない)」ということです。もし使ってしまったら、それは違法行為なので、発覚して莫大な賠償金を請求されてもやむをえないです。

オークションなどで中古が出ているようですが、事前にソフトメーカーに「ライセンスを第三者から譲渡してもらうことが可能かどうか」を問い合わせて「OK」だったら(※)、次は販売者に「ライセンス譲渡の手続きをきちんとしてもらえるかどうか」を問い合わせ、これも「OK」だった場合にかぎって、本当に買うかどうかを検討するのがよいでしょう。

(※)VectorWorksがどうなのかは知りません。自分で調べてください。

また、ほとんどの場合、中古で販売されいるソフトは現行より古いバージョンでしょう。ソフトのサポート期間はメーカーによって異なりますが、(おそらくメーカーの商売上の理由で)長くはありません。だからサポートが早い時点で切れます。もしかしたら買った時点でサポート期間が終了して いるかも知れません。そして古いバージョンは最新のOSに対応していないことが多いです。サポート期間や対応OSについて事前に調べておかないと安物買いの銭失いになるかも しれません。(サポート期間や対応OSは、多くの場合、メーカーのHPに記載されています。)

中古を探したくなる要因にはメーカーの姿勢もあげられると思うので、私も1ユーザーとして中古を買いたくなる気持ちは分からないではありませんが、リスクがあるのは事実なので、よく考えることを勧めます。

 

そして、盗品もありうる、、、、ということ。

個人的な経験ですが、もう20年ほど前、PCというものがまだ特殊な道具であった時代のことですが、勤務先で購入していたソフトのメーカーから「ライセンスの管理をどうしているか?」という連絡がありました。利用アンケートかと思って「かくかくしかじか」と実情を伝えたところ、「(私の知らない)ある人から、そのライセンスナンバーで登録したいという問い合わせがあった」、「その人はオークションで買ったと言っている」とメーカーさんに言われて目が点になりました。

そのソフトについて言えば、私はライセンス管理者であっただけで自分ではほとんど使わいなかったので気づいていませんでしたが、いつの間にかそのソフトは盗まれ、インターネットオークションに出品されていたのでした。犯人は「ライセンス」というものの知識がなかったために、ソフトが入っているメディアをオークションに出して儲けようと企んだようです。犯人はお粗末なこと実名で取引していたので、すぐに特定できました。

この場合は詐欺に遭ったようなものだから、購入者には罪はありませんし、盗品と知らずに買ってしまった結果、とても不愉快な思いをしただろうと思います。結局、諸般の事情で、オークションでの購入者にライセンスを譲渡することになりました。メーカーからの指示で、譲渡に関する書類を書いたような記憶があります。

だから中古のソフトを買うのは危険であると言いたいのではありません。ソフトを買って手に入るのはCDとかDVDという物ではなく使用権であるという認識が重要だと言いたいのです。買った後で困らない条件を整えることができさえすれば、中古を買うのは決して悪いことではないと思います。

かなり古いですが、CADの基礎を知るためにはとても良い本です。

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【Oops!】 「VectorWorks 補助線」というような検索語

「VectorWorks 補助線」というような検索語でこのブログに到達する人がいます。

VectorWorksに限らず多くのCADの良いところは、補助線を1本も引かずに作図できることです。たとえば移動やコピーは直接数値を入力できるので、わざわざ補助線を引かなくても大丈夫です。他にも数値を直接入力できるシーンはいろいろあります。だから、補助線がないと作図できないと思っている人は、考え方を改めた方が上達が早いでしょう。

とはいえ、補助線を引くと便利なことが多いのも明らかです。下記に補助線に関することに書いているので、ややobsoleteではありますが興味があればどうぞ。

http://wp.me/p186Ty-cd

※上記の記事にも書いていますが、JW_CADの補助線機能はたいへん優れた機能なので、JW_CAD の場合は補助線をしっかり使った方が早く作図できると思います。

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【練習ネタ】コストコのピザがでかすぎてオーブンに入らないのでVectorWorksでシミュレーション

スナップ、移動、回転などの練習ネタです。

同様の操作をしつこく繰り返して、操作を身体に覚えさせましょう。(英単語を覚えるのと土曜、うまくできないとぼやく人の多くに足りないのは「しつこさ」。)

 


拡大画面はYouTube上で見てください。)

(一部、同じような動作を端折ってあります。)

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