このブログについて

ブログタイトル通り、VectorWorksについての覚え書きやTIPSを掲載していきます。

内容としては、筆者の、大学や専門学校での指導体験(現在進行中)に基づいた、初心者が間違えやすいポイントや、初心者のためのTIPSなど、初歩的な学習時につまづきやすい内容が主体です。(マニュアルや練習本などを調べればすぐに分かることを書くつもりはありません。)

また、エーアンドエーの新庄宗昭氏と、『CADリテラシー演習』というテキスト(ドリル)を執筆したので、このテキストのアフターケアや発展学習のための情報も掲載していこうと思っています。

なお、私は画面やショートカットキーなどはWindows版のものです。画面キャプチャは、VectorWorks 2008のものが大半ですが、バージョンが異なっても極端な違いはないので、類推しながら見てください。

【余談】 私とVectorWorks

ずいぶんとたくさんのCAD/CGソフトを使ってきました。JW_CAD、 ARM、 Auto-CAD、VectorWorks、DesignWorkshopRadiance、SketchUp、DesignCAD、Arc+、Infini-D、Stratavision、Artlantis、DRA-CAD、ArcRender、formZ、ArchiCAD、Revit、マイホームデザイナー、、、などなど。試用的にちょろっと使っただけのものもあれば、学校などで教えたものもあります。

感銘を受けたのは、JW_CAD、DesignWorkshopRadiance、VectorWorks、SketchUp、Revit (感銘を受けた、というのは、その時々の自分の環境や状況に依存するので、ソフトの良し悪しということではなく、むしろタイミングに依るところの方が大でしょう。たとえば、もしRevitよりArchiCADを先に使っていたら、RevitではなくArchiCADを挙げたでしょう)。

私がVectorWorksを本気で学び始めたのは、勤めていた大学で授業のためにVectorWorksを導入することになった1998年(だったと思う)からで、大学を辞職してからは、実務でも使っています。

「VectorWorksを使うとこんなにうまくいく」ということもあれば、「VectorWorksでやったら面倒くさくてしょうがない」ということもあります。現状のVectorWorksにはちょこちょこと不満を抱いています。そして、私は、VectorWorksを好きでも嫌いでもありません。長く使っているから愛着はあるけれど、愛情は感じていません。そんなこんなで「設計フローのフルコースをVectorWorksで行うと良い」と私は断言できませんが、逆にフローの中のどの部分でVectorWorksをどう活かせるかは心得ているつもりです。

そんなスタンスで、このブログの記事を書いています。

上記とは全く別の話ですが、VectorWorksの大きな魅力は、日本での発売元エーアンドエーの方々の魅力です。彼ら(彼女ら)が関わっているからこそ、VectorWorksは素晴らしいソフトに成長していく可能性があると思っています。

  1. 匿名
    2021/05/15 16:08

    大変恐縮です。
    藁にもすがる思いでメールさせていただきます。
    vector works 2019デザイナーズをMacで使用しております。
    社外からもらったデータを混在して使ったところファイルを開く際に『透かし』が検出されておりますとの文字が出ててpdf等で書き出す際vector works educational versionとの文字が図面に出てしまします。
    一から作ったデータは問題ないですが、他者とやりとりをした際に出る気がします。
    データを渡した相手にも映るのでこのバグを改善する方法はありますでしょうか?
    A &Aに問い合わせたところ改善方法はないと冷たく言われてしました。
    もちろんA &Aした正規版です。

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    • Kenichiro Takahara
      2021/05/15 21:35

       如何に記すのは、決してお望みではない回答です。

       まず、VECTORWORKS(「vector works」というソフトは存在しません)の業務利用に係るご質問のようですが、そうであれば無償で情報提供しているこのブログで質問するのはいかがなものでしょうか。それもブログの概要説明の記事に対してコメントを送るのは、いくら藁にもすがる思いとはいえ、非常識極まる行為であると送信前にお考えになりませんでしたか。

       そして、エーアンドエーが改善方法が無いと回答したのであれば、それ以上に正しい回答はありえないはずです。そもそも「他者とやりとりした際に出る気がする」などという文芸的な表現で正しい回答を得られるとでもお思いですか。質問するなら、問題が生じるデータのVECTORWORKSのバージョン、利用環境など、問題が生じる状況を具体的かつ丁寧に伝えなければいけません。また「エーアンドエーに冷たく言われた」のように、初対面の相手(=私)に対して、その場にいない第三者を下げるような表現を採るのもどうかと思います。

       さて、ここは公開の場であり、なおかつ、このブログの概要説明の記事なので、このやりとりを読む第三者のために、そして自分がこの回答のために費やした時間を無駄にしないために、以下を記します。

       VECTORWORKSにかぎらずアプリケーションソフトウェアの利用において、うまく行かない時に「バグっている」という情緒的な一言で片付けてしまうせいで問題解決に至れない人は驚くほど多いです。何でもかんでもバグだというのは、医者にかかるときに「痛い痛い」と延々と言い続けるだけで症状を具体的に述べないのと同じです。まずは「バグ」という言葉の本来の意味を学んでおきましょう。もちろんバグがトラブルの原因であることは多々ありますが、上記の質問の原因はバグではないはずです(バグではない、つまり、使い方や製品への理解の問題であると私は推測しています)。VECTORWORKSにかぎらずソフトは半永久的に変化していきます。その変化をユーザにとって良い方向に仕向けるために、質疑応答に際してもベンダーとユーザが互いに切磋琢磨できるような臨み方が求められます。ベンダー不在の場で恨み辛みを言っても何も改善しません。

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